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ひらたま的京都案内5”寺町通の精課堂”
しなじな的うつわ遊び展の初日に、
川崎忠夫さんの作品コレクターの方がご来店くださいました。
その方は、京都を旅行中に偶然にこの展覧会に出くわしたとのこと。
モノも人も、引き寄せ合う力というのがあるのでしょうか・・・。

その方から、京都でいま見るべき展覧会を教えて頂き、足を運んでみたところ、
さすが!目利きの方の情報は確かです!!
とてもいい場所を教えて頂きましたので、ここでご紹介します。

寺町通り二条下ルにある精課堂さん。
ひらたま的京都案内5”寺町通の精課堂”_e0136476_192195.gif
ここは、江戸後期から続く
金属工芸の老舗。


奥の茶室と蔵が現代金工作家を紹介するギャラリーとなっています。

訪れたときはノルウェーのコンテンポラリージュエリー展開催中で、
和の空間(蔵や茶室)と海外の現代アートの組み合わせが新鮮です。
ひらたま的京都案内5”寺町通の精課堂”_e0136476_19213816.gif

また精課堂さんのモノ作りには、京都の長く深い歴史に鍛えられた哲学がありあす。
お若いながらも当代を襲名された店主のブログ、及びstellaインタビュー記事を熟読。

モノが溢れかえる今、物なんてもう皆いらないんだ・・・と。私もそう思います。
「モノそのものではなく、その背後にあるモノづくりの姿勢や態度、歴史や先人の知恵、価値観、美意識を貫くことを生業とし、それに対してお客に投資していただく。そのお礼として、物をお渡ししている」(インタビュー記事より抜粋)
考え方もそうですが、すごいのは、その哲学がしっかりと製品に反映されている点です。目には見えないけど、おそらく経営もしかりでしょう。
緻密さ、正確さを要求される手作業は、思考を具現化するときにも発揮されるのでしょうか・・・。
また、広める、というのではなく、むしろできる限り狭く・長く生き延びる方法を考えてやっている、という点。
そういう考え方もあるのですね、これぞ京都魂?。

まだまだ勉強不足のひらたま、お客様を通してこのような出会いがあることに感謝です。
by hira-tama | 2008-10-24 10:17 | 美術・工芸


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