アシュリーが教えてくれたこと
フジテレビのドキュメンタリー番組で以前に何度も紹介されたアシュリー。
難病プロジェリアを患いながら、人生を全うした17歳の少女。
昨年の春、神に召されたあと、母親であるロリー・ヘギが書いた本です。

テレビを見たときから、人の心を惹きつけるアシュリーの魅力は、
漠然と印象に残っていたけど、文章で読んでみて、
改めて心が震えました。

説明するより、ちょっと長くなるけど抜粋させて頂きます。
今日みたいに寒くて雨や曇の天気が続いているときに、
何度も私の心の中に浮かんでくる部分です。

(以下、『アシュリーが教えてくれたこと』より抜粋)

 アシュリーが亡くなる半年ほど前のことです。
天気の悪い日に、学校で事務室のお手伝いをしていたアシュリーを、
事務員のローズさんが車で家まで送ってくれることになりました。
 その道中、ローズさんは世間話でアシュリーにこう言ったのだそうです。
「こんなに天気が悪くて嫌になっちゃうわねぇ」
 アシュリーの反応は「そうかなぁ」といった感じ。
 そこでローズさん、言葉を重ねて、
「だってそうでしょう。こんな天気が続いていたら、洗濯物だって乾かないし、
まったく気が滅入っちゃうじゃない?」
 するとアシュリーは、
「あら、そんなの不満を言うほどのことじゃないわよ」
 と、さらっと答え、
「もし不満を言ってもいいなら、私には言える材料がほかに山のようにある」
 と言ってケラケラ笑っていたそうです。
「まったくアシュリーの言うとおりだわね。私はつまらないグチを
言ってしまって、恥ずかしくなったわ」
 あとでローズさんはそう言って、アシュリーに大事なことを気づかされたと
教えてくれました。私もローズさんと同じように、アシュリーと話していて
しばしばハッとさせられたものです。
 そうね、アシュリー。人生は不満をいうほど悪いものじゃないわね。
不満を胸に抱いて暮らしていたら、幸せではないものね。
あなたはどんなときにも、どんなものにも、いい面を見出していた。
何かができないとクヨクヨしたり、私ってかわいそうと
グチったすることはなかった。人はこうなのに、自分はこうだとか、
誰かと自分を比べたりすることもなかったわね。
 あなたの精神は本当に自由だった。そうして不満を抱かず、
自分がもっているものの幸せをかみしめていたから、
あなたはハッピーでいられたのね。

e0136476_11481937.gif
[PR]
by hira-tama | 2010-02-17 12:24 |


<< 小林秀雄 講演CD - >>