しなじな的うつわ遊び展の初日に、
川崎忠夫さんの作品コレクターの方がご来店くださいました。 その方は、京都を旅行中に偶然にこの展覧会に出くわしたとのこと。 モノも人も、引き寄せ合う力というのがあるのでしょうか・・・。 その方から、京都でいま見るべき展覧会を教えて頂き、足を運んでみたところ、 さすが!目利きの方の情報は確かです!! とてもいい場所を教えて頂きましたので、ここでご紹介します。 寺町通り二条下ルにある精課堂さん。 ここは、江戸後期から続く 金属工芸の老舗。 奥の茶室と蔵が現代金工作家を紹介するギャラリーとなっています。 訪れたときはノルウェーのコンテンポラリージュエリー展開催中で、 和の空間(蔵や茶室)と海外の現代アートの組み合わせが新鮮です。 また精課堂さんのモノ作りには、京都の長く深い歴史に鍛えられた哲学がありあす。 お若いながらも当代を襲名された店主のブログ、及びstellaインタビュー記事を熟読。 モノが溢れかえる今、物なんてもう皆いらないんだ・・・と。私もそう思います。 「モノそのものではなく、その背後にあるモノづくりの姿勢や態度、歴史や先人の知恵、価値観、美意識を貫くことを生業とし、それに対してお客に投資していただく。そのお礼として、物をお渡ししている」(インタビュー記事より抜粋) 考え方もそうですが、すごいのは、その哲学がしっかりと製品に反映されている点です。目には見えないけど、おそらく経営もしかりでしょう。 緻密さ、正確さを要求される手作業は、思考を具現化するときにも発揮されるのでしょうか・・・。 また、広める、というのではなく、むしろできる限り狭く・長く生き延びる方法を考えてやっている、という点。 そういう考え方もあるのですね、これぞ京都魂?。 まだまだ勉強不足のひらたま、お客様を通してこのような出会いがあることに感謝です。
by hira-tama
| 2008-10-24 10:17
| 美術・工芸
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